【水戸市からの回答の転記(2013.3.19)】

【水戸市からの回答の転記(2013.3.19)】

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平成25年3月15日

水戸ママ有志の会

代表 〇〇〇〇 様

 

水戸市長 高橋 靖(押印)

(市民相談室扱)

 

 平成241219日あなたから 水戸市の子どもたちを放射能から守る対策として甲状腺エコー検査等を求める要望書 をいただきましたことについては、下記のとおりです。

 

1 18歳以下の子どもたちの甲状腺エコー検査等について

【回答】

 現在、国では「原発事故子ども被災者支援法」を成立させ、福島県以外で、比較検討のための子どもの甲状腺検査を実施している状況にあります。

 原発事故に伴う子どもの甲状腺エコー検査等につきましては、国が実施している上記健康調査の結果や考え方、これを受けた県の考え方などを参考に、中長期的な視点に立って検討してまいります。

 なお、本市では、原発事故に伴う保護者の健康不安の軽減策といたしまして、保健センター健康相談窓口で放射線の健康への影響や日常生活面での注意点について情報提供を行うなど、個別の対応をとっております。

[担当 保健センター]

 

2 ゲルマニウム半導体検出器による給食の放射線測定について

3 給食(米・麦・牛乳)の放射線量等について

【回答】

本市におきましては、安全安心な給食を提供するため、市所有の簡易測定器により、小・中学校、幼稚園、保育所の給食に使用する食材の放射性物質の測定を実施しており、測定の結果、50Bq/kg以上の放射性セシウムが検出された場合は、念のためにゲルマニウム半導体検出器による精密検査を実施し、当該食材を使用した献立は、変更又は中止することとしております。

 なお、米、麦、牛乳につきましては、茨城県において、ゲルマニウム半導体検出器による検査が実施され、いずれも安全性が確認されておりますが、本市においても、米飯、パン、牛乳の簡易測定をさらに実施しているところです。

 また、自校調理の学校等につきましては、現在、測定する食材等の回収を必要に応じて行いながら、「一食丸ごと」を中心に、計画的に測定を実施しております。

 今後も、より保護者の意向に即した測定となるよう留意し、安全安心な給食の提供に努めてまいります。

[担当 学校教育課、幼児教育課]

 

4 空間放射線量の測定等について

【回答】

 本市では、東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故後、放出された放射性物質によって生じた環境汚染の対応といたしまして、市民の放射線への不安軽減を図るため、高精度の測定が可能なシンチレーション式サーベイメータ3台及び簡易測定器6台の空間放射線量測定器を活用し、小・中学校、保育所、幼稚園、公園など500か所を超える公共施設において、定期的に空間放射線量を測定しております。また、身近な生活環境での測定調査をすることで、更なる不安軽減を図るため、各家庭の空間放射線量の訪問測定も実施しております。

 ホットスポットへの対策につきましては、測定調査時、放射性物質が雨などの影響で集まることで、局所的に放射線量が高くなると予測されるところを測定調査しております。空間放射線量の測定結果が、国の除染基準である1時間あたり0.23μSvを下回っていても、周囲より高い傾向の場所が確認されれば、土を取り除き、それぞれの敷地内に埋めるなどの低減策を積極的に取り組んでおります。

 市のホームページにおきましては、測定結果の公表方法を工夫するよう努めてまいります。

[担当 地域安全課]

 

5 安定ヨウ素剤の備蓄等について

【回答】

 茨城県において、安定ヨウ素剤(服用対象者40歳未満、水戸市内約11万人分)が平成24年度内に配備されることから、本市では、保管場所、管理責任者及び管理方法等の準備を進めているところです。

 しかしながら、国の原子力規制委員会が策定する原子力災害対策指針において、服用や配布に関することが具体的に示されておりません。

 今後、安定ヨウ素剤のあり方について国から示されたときは、地域防災計画に明確に位置付けるとともに、市民の皆様へ配布方法、受取場所及び服用時の注意事項等の周知徹底を図ってまいります。

[担当 地域安全課]

 

6 子どもを放射線から守る体制について

【回答】

 学校において、原子力発電所等における事故による、基準以上の放射性物質の放出など異常な事象の発生を確認した場合は、速やかに児童生徒等を安全な場所へ退避させるとともに、退避後は、市災害対策本部など関係機関との連携を図り、迅速かつ的確な情報収集に努め、児童生徒等の安全確保に万全を期してまいります。

 また、児童生徒等が、災害から自らの生命を守るために必要な事柄を理解し、安全に避難できる態度や能力を養うため、計画的な避難訓練等の実施により、防災教育の徹底に努めてまいります。

[担当 学校教育課、総合教育研究所]

 

 

【会からの感想】

 

〇正直、市長面会では思っていたより良い感触にも感じたので、特に、2,3番の給食への回答は現状維持であり、また電話で問い合わせていくしかないかなと思った。

〇全体的に、行政らしい回答だな…と思う。

〇水戸市からの回答の感想は、要望書を出して以前と大してというか何も変わってないと思った。

〇水戸市の放射能に対する認識の甘さだけがはっきりわかった気がする。誠意も何も感じられない。

〇ただ回答すればいいと思っているだけのような気がしてならない。

〇全体として、国や県の指示待ちで努力していく。(3)など、数値を示しているのに無視して、こうやって頑張ってます。と主張しているだけですれ違っている。そこまでは〜理由でできません。とかあればまだしも。突っ込まれないような文章でかわしてる感じがした。

〇やはり、水戸市としての独自性は見られず、現状を追認しただけのものだった。

〇国と県が動かなければ、何もしない、できないという他人任せの態度は、いつものことである。

〇心配の声を直接上げるしかないようである・・・

 

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上に掲載した水戸市からの回答を元に、水戸市担当各課へ意見を言いたい場合は、各要望項目ごとの末尾に担当課が書かれていますので、ぜひそちらまで直接お伝えください。

特に、本署名へご協力いただいた皆さまにはとりわけ意見を言う権利があると考えます。

(電話の場合は、代表電話から取り次いでもらえます↓)

 

水戸市役所

〒310-8610 茨城県水戸市中央1-4-1 代表電話 029-224-1111

 

☆水戸市政への意見・問合せのページ(パソコン・携帯電話からどうぞ):

http://www.city.mito.lg.jp/toiawase/p011438.html