皆様へ(たねみと事務局より)

こんにちは。

 

水戸市議会の第二回定例会が終了しました。 

署名活動後、ブログも間が空いてしまいましたので、ここまでの流れをざっと記してみます。

  

3月初めに「希望のたね・みと」が発足し、

3月、4月、5月、6月中の脱原発等の催しにおいて、署名活動を展開しました。

その一方で、メンバーの者がツイッターを駆使し、多くの方に署名協力のお願いを拡散していただき、5月21日に陳情と署名を併せて市議会へ提出しました。

最終的に署名は、16,690筆になりました。

 

捺印が必要ということで、皆さま署名を集めるのにご苦労されたことだろうと思います。

ご協力、本当にどうもありがとうございました。

 

毎日新聞

http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20120522ddlk08040228000c.html

 

 

今回の定例会は6月11日に始まり、18日から20日まで代表質問・一般質問が行われました。

傍聴も可能ということで、メンバーも初めて参加してきました。

6月22日、陳情の付託先である総務環境委員会で審査が行われ、約2時間ほどの白熱した審査の結果、私たちの陳情と、そのほかに東海第二原発の再稼働中止や廃炉を求める内容の陳情・請願、全部で5本が全会一致で趣旨採択となりました。

 

議会で今回の5本の陳情・請願を踏まえ、25日の議会運営委員会で議会内3会派(公明党・改革水戸・社民党)から出されたエネルギー政策の転換などを国に要望する意見書と合わせて、「安全で持続可能なエネルギー政策の確立を求める意見書(案)」としてまとめられ、本会議に出されることになりました。

 

東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20120623/CK2012062302000138.html

朝日新聞

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001206260001

 

 

一方、議会運営委員会で共産党市議団(3人)からは、意見書の内容が再稼働中止や廃炉を求めたものではなく、陳情・請願の趣旨を反映したものとは言えないとして反対し、独自意見書の提出を決められました。

その後、共産党さんは意見書提出が認められなかったということで、声明を出されました。

 

そして、6月26日の本会議最終日、東海第二原発の再稼働中止や廃炉を求める陳情・請願5本がいずれも全会一致で趣旨採択されました。

 

水戸市議会HP(請願陳情のページ)

http://gikai02.kaigiroku.jp/mito/p05seigan.html

 

議員15人連名で提出された国宛ての「安全で持続可能なエネルギー政策の確立を求める意見書」案は賛成多数(共産党を除く)で可決しました。

 

毎日新聞

http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20120627ddlk08040123000c.html

東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20120627/CK2012062702000128.html 

この意見書をめぐって、市民や署名協力者からいろいろな意見が出ている様子がツイッターでも分かります。(意見書全文はこちら 

  

陳情の提出者である私たちにとって何が問題になってくるかと言えば、意見書の中の

 

「東海第二原子力発電所については,設置からすでに33年が経過し,老朽化が進んでいることから,安易な再稼働を行うことなく,より明確で客観的な安全基準を策定した上で安全性の確認を行うこと。さらに,原子力規制強化のために独立性の高い原子力安全規制組織を設置すること。」

 

という部分で、この文面を読む限り、水戸市議会としては東海第二原発の再稼働中止を求めているわけではなく、条件付き再稼働可、というような内容なのかなという印象を持ちました。

平たく言うと、私たちが望んだものよりトーンの低い表現に落ち着いてしまったのかなと思います。

 

安全性について条件付きにすると、どこまで安全対策を施せば安全性が確保されるのかという答えの見つからなさそうな議論が生まれると思います。30キロ圏内に暮らす住民としては、このような市議会の姿勢にはやや不安が残るのが本音ではあります…。

ですから、私たちとしてはもう少し踏み込んだ表現を期待していたのですが…。

 

このような経過から、現水戸市議会の中で、東海第二原発の再稼働中止を求めるという合意形成を行うことの難しさを感じました。

私も個人的に各議員さんに電話をかけてお話したりしたのですが、皆さんそれぞれ考え方も異なるということを実感しました。危険性のとらえ方もそれぞれでした。

 

現段階ではそのような状況でも、私たち市民があきらめずに働きかけを続けていくことで、まだ希望は持つ続けられないかなぁ…と思い、今後もどのような活動を行っていくか、メンバーが少ないながら検討してまいりたいと思います。

 

 

 

この意見書についてブログ等に記事(意見書に対する考え)を書かれた議員さんがいらっしゃったので、下にリンクを貼ります。

 

高倉議員:

http://blog.livedoor.jp/fujio_takakura/archives/51348142.html

 

玉造議員:

http://blog.livedoor.jp/jtama/archives/52408364.html

 

中庭議員

http://www.yuiyuidori.net/nakaniwa/html/menu3/index.html

 

江尻議員

http://kanakentyuika.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-b046.html

 

 

 

私たちが提出した「日本原電・東海第二発電所が再稼働しないことを求める意見書採択についての陳情書」には16,690人の方の署名が集まりました。

私たちの議会に対する働きかけが力不足・不十分だった点を、ご協力いただいた皆様にお詫びいたします。

力及ばず申し訳ありませんでした。

 

しかし、私たちは決してあきらめず、市や他の関係機関へ今後も働きかけていきたいと思いますので、引き続き東海第二原発や他の原発・原子力関係の施設に関して、各々でご関心をお寄せいただきますようどうかお願い申し上げます。

 

 

☆水戸市議会の意見書についてのコメントをご自由にご記入ください。

(恐れ入りますが、マナーを守ってお願いいたします。内容が不適切なコメントについてはこちらの判断で削除させていただきます。よろしくお願いします)

コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    keiko (木曜日, 28 6月 2012 15:16)

     私もこの意見書は不満です。廃炉までは無理としても、せめて再稼働中止という文言を入れてほしかった。これではどちらにもとれるような玉虫色です。皆さんの陳情・請願を趣旨採択した意味がないと思います。
     でもどうかどうか、たねみとの皆さんが頑張ったこと、後ろ向きにとらえないでください。いろいろな集会などに行って、署名を集めていたことを知っています。小さな子どもを抱えたお母さんが運動することが、どんなに大変かよくわかります。
     あきらめないで、がんばりましょうね。茨城県知事にはっきり「再稼働中止」と言わせるまで。

  • #2

    エビ (木曜日, 28 6月 2012 22:47)

    代表ママと村上村長にみんなで会いに行ったのは五ヶ月前。
    面会中も静かに座っていた多分あの場で誰よりも控えめで消極的だろう彼女が、村長の意向を汲んで動き出した事は、涙が出るほど感動したのよ。
    慣れないことばかりで、苦手なこともあったろうに、家庭と子育てを両立しながら、仲間のサポートがあって駆け抜けた四ヶ月。
    お疲れさま。
    少し休んでね。
    否決とならなかったのは、この署名の力よね。
    みんなみんなありがとう。

  • #3

    hana (金曜日, 29 6月 2012 09:51)

    いろいろと思うとことはありますが、
    この短期間でこれだけたくさんの署名を集まられたこと、
    たくさんの人がつながって東海第2廃炉の運動の輪が大きくなったこと、
    これが大きな財産となったと思います。
    これを大切に、ともに活動していきましょう。
    この間、大変だったと思います。本当にお疲れ様でした。
    肩の力を抜きつつ、一緒にやっていきましょう。

  • #4

    nanahomama (日曜日, 01 7月 2012 23:08)

    趣旨採択が水戸の限界なんですかね。
    水戸市議会、先日初めて傍聴してみました。余りに態度がなってなくてビックリしました。
    こんな人達が市を動かしているのかと驚愕しました。
    行ったこと無い方は一度見に行ってみると良いと思います。
    お喋りしてたり、ウロウロしたり。小学校の参観のがマシな感じでしたよ。
    なんで議長は注意しないんだかね。真剣味が足りないと思いました。
    こちらの真剣な話を聞く態度がなっていない人達に伝えるのは、相当な苦労だったと思います。お疲れさまでした。
    今後の活動にも期待しています。