Q.この署名は「水戸市議会」宛てとのことですが、なぜ直接「茨城県」宛てではないのですか?
A. 平成24年2月に、当会の代表者が東海村の村上村長と直接対談する機会がありました。この時、すでに村上村長は、東海第二原発の廃炉を宣言しておりました。
しかし、風当たりは強い状況とのことでした。そこで、水戸市在住の者として、何か出来ることはないかと尋ねたところ、村上村長から「周辺市町村が廃炉なり再稼働反対の意思表示をすること、議会がその意見書を可決する事が何よりの追い風になる」という旨のお話しを頂きました。
そこで、「希望のたね・みと」を立ち上げ、未だ明確な態度を示していない水戸市に対し、陳情書を提出することを目標に活動を始めました。
Q.どうして、「廃炉」ではなく「再稼働しないこと」なのですか?
A. 茨城県において「廃炉」はとても高いハードルです。今回、「再稼働しない事」を求めたのは、まず第一段階として、目前に迫った「再稼働」を阻止したいと考えたからです。
Q.締切(2012/5/10)までとのことで、期間に余裕がないのはなぜですか?
A.東海第二は昨年5月から定期点検に入っていますが、原電が発表している行程表によると、「6月に燃料装荷」となっています。また、今後の予定として「8月に定期検査作業」とあり、予定日こそ未定ですが「原子炉起動・臨界」「発電再開」と明記されています。(こちら)東海第二はストレステストの結果が国に提出されておらず、すぐに再稼働できないと言われていますが、新しい燃料棒を購入、装荷するのであれば、それは再稼働への着実な準備であり、危機感は増して当然だと考えます。そこで、燃料装荷のある6月の定例会にかかるように、また、8月に間に合うよう、提出をするため、署名の締め切りを5/10としました。東京新聞の記事がわかりやすいです。(こちら) (原電による定期検査終了時期未定の発表後は下記質問参照)
Q.原電が「定期検査の終了時期は未定とする」と発表しました。6月の燃料棒装填、8月の再稼働は事実上なくなったので、署名も、陳情書提出も不要なのでは?
A.原電がこのような発表をしたのも、県内各地の議会において、住民から再稼働反対や廃炉を求める陳情・請願が数多く提出され、それが否決や継続審議だったとしても、いかに不安に思う人が多いかの現れであり、良いプレッシャーがもたらした結果だと思います。 原電が配慮を示す以前から、再稼働に反対の声を堂々とあげた市町村は11に及びます。(2012/4現在)水戸市は、動向をうかがっており、反対なのか賛成なのか曖昧なままです。従って、再稼働が見送られたことを受けて、さらに、水戸市としても反対であるという決定的な意思表示をしてもらうべく、署名活動は続け、提出も行います。
Q.「陳情書」提出とのことですが、紹介議員をつけて「請願書」の方が良いのではないですか?
A.水戸市議会では、市民から提出されたものは、「陳情書」も「請願書」も同様に扱われます。「請願書」のルールに則ると、「紹介議員」を1名以上つけなくてはなりません。
そこで、私達は、広く市民の方々の賛同をいただき、市民の立場で市議会に「再稼働しない事」を求めようと考え、紹介議員が要らず、且つ、請願書と同等に扱われる「陳情書」を提出することにしました。
おそらく、こういったこと(陳情書も請願書と同様の扱い)があっての「捺印要」かと思われます。
Q.東海第二原発の廃炉や再稼働中止なら、すでに署名したのだけれど・・・
A.「水戸市議会宛てに、『再稼働しない事』を求める陳情書の署名」は、当会が初めて起案したものです。 県内各地で、同様の目標を掲げ、活動している団体が多数ございますが、それぞれが求める先、内容は、異なります。同様の署名を既にしてくださった方でも、当会の署名にもご協力願えればと思います。
Q.署名用紙に、団体名と郵便局の住所しかなく、署名するにあたり躊躇います。
また、代表者氏名や住所がない陳情書や署名は無効なのでは?
A.多くの団体がそうであると思いますが、私達も普通の、一般の主婦や女性の集まりです。「希望のたね・みと」では事務局を設置しておらず、記載するとしたら、代表者の氏名と実際の住所です。
「再稼働反対」を掲げるにあたり、個人の氏名・住所をインターネット上で開示するのは、ハイリスクと判断しました。
皆様からは個人情報預かっておいて、自分たちの素性の欠片も明かさないと言うのは、確かにフェアではなく、また、警戒されても致し方ないことだと思います。本件に関しましては、いましばらく、再考させて頂きたいです。また、良いアドバイスやアイディアがございましたら、ぜひお願いします。
水戸市議会に、まとめたものを提出する際には、表紙となる陳情書に代表者名と住所を明記します。署名用紙については、代表者実名、住所を記載しなくても有効であるとの確認を得ています。